スキーゴーグルを買うときに知っておきたい8つのこと

どれを選ぶか迷ってしまうほど種類もスタイルも豊富なスキーゴーグル。あなたにピッタリのゴーグルを見つけるために知っておくべきヒントをリストアップしました。

Ski Goggles

自分に合ったスキーウェアを選ぶのと同じくらいゴーグル選びも大切なんです

棚にずらりと並んだスキーゴーグル。値段、色、スタイル・・・特に初心者の方にとっては、何が自分に合っているのか、どれを選べばいいか迷ってしまうくらい種類も機能も多くあります。そんなジレンマを少しでも解決するため、少しヒントをリストアップします。色や形には実はちゃんと理由があった!欧米人に合うものでも、日本人の目の色や鼻の高さには合わないものも多くあります。皆さんの今季のニセコデビューに少しでも役立ちますように。

レンズカラー

オレンジ、ピンク、グレー、クリア、ブルー、イエローと様々なレンズの色があります。ゴーグルを実際につけてみると、暖色系の色では斜面の凹凸やこぶが見つけやすいのが特徴です。また、その中でも薄いものから濃いめの色まで様々ですが、晴れの時はまぶしさを考慮すると、グレーやオレンジなど暗めの色、また濃い色がまぶしさを抑えられていいといえます。逆に曇っているとき、色の濃いレンズはかえって視界が暗くなってしまいがちです。一つのゴーグルを両方の天気で使うことを考えれば、日本人は黒目が多いので、明るめのレンズ、基本的にオレンジとピンクの中間の濃さを選ぶのがいいといえます。

自分の目の色と、天候に合わせてレンズを選ぶ、これが大事です。

レンズの形

形状は主に2通り。平面レンズと球面レンズです。文字通り、表面が平らに作られているのが平面レンズ、大量生産ができるため、比較的安価です。レンズの交換も楽にでき、柔らかいのでどんな顔の人にもフィットします。平面のため、目とレンズの距離が近く、視界がゆがみづらいのでワイドに見えるのも特徴です。

それとは逆に、レンズ自体に丸みを帯びている球面レンズ。このダブルレンズは丸みを帯びているため、視界のゆがみが少なく、容積も広いため曇りにくいという特徴があります。丈夫なので、転倒時にも目を守ってくれますが、平面レンズよりも固いため、レンズ交換が難しく、高価なものが多いです。

レンズの種類はダブルレンズとシングルレンズがあり、シングルはレンズが一層でできているため、安いですが、曇りやすい。また、ダブルレンズは二重に重ねたレンズのため、値段は高くなりますが、曇りにくいのが特徴です。

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フェイスフォーム

ゴーグルを見ると、内側に、ふかふかのスポンジのようなもので囲まれています。これがフォームです。ゴーグルと顔面をより密着させるためのもので、日本人の顔の作りにあわせたゴーグルは、欧米人に比べて比較的鼻が低い造りになっているため、(アジアンフィット)鼻周りのフォームを分厚くしている特徴があります。隙間ができてしまわないよう、チェックしましょう。

ヘルメットとの相性

意外に見落としてしまう留意点です。これはスノーボーダーに特に注意してほしい点ですが、ヘルメット着用の際、そのゴーグルがヘルメット対応であるかどうかです。ヘルメットに対応していない場合、ゴーグルとの間に隙間ができてしまいます。ヘルメット着用の際は、必ず店頭で試着するのがいいでしょう。

UVカットレンズ

ご存知UV=紫外線。周りが白銀のゲレンデの紫外線はかなり強いです。皮膚だけでなく、目にも大きなダメージを与えます。全方位から反射した紫外線を防ぐためにも100%カットできるゴーグルを選ぶのがいいでしょう。

ヒートレンズ

ゴーグルの中には換気機能がついたものがあり、レンズの曇りや凍結を防止できるようになっています。滑走していて一番厄介なこの「曇り」。このファンの曇り防止機能は非常に強力で、曇ったなと感じスイッチを入れればすぐに解消されます。この機能付きのゴーグルのほとんどは、センサーで感知するため、レンズ内の湿度が高くなると、自動的に作動するようになっています。価格はほかの機能がついていないものに比べてはかなり高価ですが、それに見合う価値は、この「曇る」ことがどれだけ厄介か、実際に試してみるとお分かりになると思います。

曇り止め加工

レンズの内側に特殊な曇り止め加工を施したゴーグルです。ゴーグルのフレーム内にあるベンチレーションとの相乗効果でよりクリアな視界をサポートしてくれる頼もしい存在です。スキー場に売っている安いゴーグルと値段の高いもの違いとしては、基本的にこの曇り止めの度合いが関係してきます。曇り止めの中に、水分を多くためていける機能を持つものがやはり高いモデルで、安いモデルだと、許容量が少ないためにあっという間に曇ります。レンズの内側にコーティングしてあるものなので、なるべく内側は触らないようにするのが大事です。

センターバックル

好みもあるかもしれませんが、些細ですが重要だと思われるポイントです。センターバックルは、いわゆる、ゴーグルのベルト部分がぱちんと二つに分かれるものをいいます。ベルトを緩めたりきつく締めたり、サイズ調節ができるのは当然ですが、このバックルがついて、二つに分かれるか分かれないかは、利便性でいうなら、非常に魅力的です。特にその都度つけたり外したりする、帽子(ニットビーニー)着用者には、違和感のない箇所にゴーグルをつけられ、帽子とゴーグルの間に隙間なしにバックルを止めることができるので、とても装着しやすいです。

最後に

結局どれがいいんだろう・・・安かろう悪かろう、なのでは・・・と思ったりもしますが、どれだけ頻繁にゲレンデへ向かうか。また、ヘルメットを着けるかつけないか、ナイターが多いか日中が多いか、など、それぞれのスタイルで、少しは限定されてくると思います。あとは、曇るのだけはどうしても我慢できない、や、調節が面倒くさいので必ずセンターバックルになっているもの、また、自分の顔は絶対に国産、もしくはアジアンフィットじゃないとだめだ、やっぱりお財布との兼ね合いもある、など、少しずつ優先順位をもって絞っていけば、きっとぴったりのものが見つかると思います。

上の8つのポイントをヒントに、ぜひ実際にショップへ足を運んで、試着してみてください。