じゃがいもの収穫シーズンです

倶知安の特産品といえばじゃがいも。じゃがいもの収穫にお邪魔してきました

倶知安・ニセコはじゃがいもの産地です。終戦後からじゃがいもの栽培に力を入れて、風味の良い男爵イモの産地となりました。今では北海道の東部に主なじゃがいも産地が移ってはいるけれど、倶知安町での生産量はかなり多く、作付面積は1,200ヘクタールほど(東京ドームで言えば256個分!)もあり、その出荷量は30,000トンを超える一大産地となっています。オホーツクや十勝エリア以外で言えば美瑛町に次ぐ2番目の規模であるといわれています。男爵イモが今でも8割を超える栽培種ではありますが、"きたあかり"や"とうや"、が次いで半々の栽培となっています。

きたあかりは、カロチンやビタミンCが豊富で、サラダ、粉吹き、スープ、皮つきベークドポテトに適した品種だそう。

とうやは、舌触りがよく、煮物やスライスサラダに適した品種だそうです。ポテトチップやコロッケの場合は男爵がいいそう。

種イモの植え付けから収穫までの間、しっかりと管理すること、また農薬などの使用を一定量に制限することで特別栽培として育てられたじゃがいもは高品質の「倶知安じゃが」という、ブランドじゃがいもとして出荷します。

北海道はなぜじゃがいもがおいしいのか。

一番の理由は、その朝晩の寒暖差です。梅雨がなく雨が少ないことからでんぷん質や糖度が高まるといわれています。厳しい環境ゆえ、害虫もほかの地域に比べては少なくその分農薬も少なくて済むので、おいしいじゃがいもになるのです。

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じゃがいもは料理でもいろんなものに使える万能野菜です。例えば、ポテトサラダ、コロッケ、フレンチフライに肉じゃが。どんなものにも合うのでたくさんあると重宝します。ちょっと飽きてきたという人には、じゃがいもを使ったおやつはどうでしょうか。アゲイモは中山峠でも有名ですが、家庭でもホットケーキミックスを使って簡単に作ることができます。いももち(茹でてすりつぶしたじゃがいもに片栗粉を混ぜてもちのような感触)、など、様々な姿に変身するのもじゃがいものいいところ。もちろん、あつあつのじゃがいもにバターをつけて食べるじゃがバターが最高に美味しく、新鮮で品質のいいじゃがいもだからこそできる贅沢であるといえます。

家の畑でじゃがいもを育てている人も多く、収穫してはご近所におすそ分けする光景も良く見られます。黄ばみだした茎の下には、ごろごろとじゃがいもができていて、掘り起こすのがとても楽しいので、子供たちにもいいお手伝いになります。桑やスキ、スコップを使って掘るのですが、じゃがいもの株元から掘ったらじゃがいも自体を傷つけてしまうので、外側から徐々に掘り進めて持ち上げるとごろんとじゃがいもが飛び出してきます。やはり、スコップよりも、スキが役立つと思います。もちろん農家さんのような規模の広い場所では手掘りではなく、機械で収穫しています。

男爵イモとしては日本一!という呼び声の高い羊蹄山麓のじゃがいも。品種の違いが分かるほどたくさん食べてくださいね。