ニセコでトレッキングを楽しんでみよう♪

物知りガイドさんと行くーニセコの大自然をトレッキングしていろんなことを学ぼう

トレッキングってつらいのかな?

トレッキングといってもあまりピンとこない人もいるのではないでしょうか。登山なの?ハイキングなの?また別のものなの?

一言で言うと山歩き、なのですが、登頂を目的とした登山とは違い、山の中を歩くことを目的としているため、そこに生える植物を観察したり、生き物を見つけたり、と「ちょっと、みちくさ」を楽しめるのがトレッキングの楽しみです。普段は見過ごす景色も、違う角度から見ればそれは感動的な景色に変わることもあるんです。

マウンテンガイド・コヨーテ

今回お世話になったのは、自然に関する知識が豊富なガイドさん、古市さん率いるマウンテンガイド・コヨーテさん。古市さんは、出身は関東ですが、幼いころから自然が大好きで、大自然に囲まれたニセコの魅力に惹かれ、導かれるようにニセコに定住されている方です。その自然に対する知識、知恵は相当なもので、花の名前だけでなく、木々の性質、虫の種類、天気や気候のこと、山や地域の歴史に至るまで気になることにはすべて応えてくれるほど、いわば「ネイチャー物知り博士」です。

Coyote- Guide Mr. Furuichi

マウンテンガイドコヨーテの古市さん。本当に知識が豊富。

体力に合ったコース

マウンテンガイドコヨーテでは、コースは一つ決まったものがあるわけではありません。それぞれ体格も好みも違うのと同じように、プランもオーダーメイドで用意されるのがうれしいです。初心者でも小さなお子様連れでも、本格的トレッキングを好む方もすべてに対応。一人からグループまで。まずは希望をお伝えください。ニセコ山系を知り尽くしたガイドさんたちが適切なコースを選んでくれますよ。

神仙沼と長沼

今回私たちが体験したコースは、共和町にある「神仙沼」。標高が高い位置に存在する沼で、周りの山々や空を綺麗に映し出す鏡のような、なんだかとても神秘的な沼。名前からして厳かな雰囲気なのですが、実際にその場所にいると、なんだかとても静かなパワーをもらえるような感覚に陥ります。発見当時、水面の独特な青色とそのしんと静まり返った水面には水草が茂りまるで別世界に来たような神秘的景観から「皆が神、仙人の住みたまう場所」としてこの名前が付けられたんだそうです。

神仙沼の登山口(レストハウス)からずっと木道が組まれ、その道に沿って歩いていきます。

Coyote - mountain trekking guide

整備された木道を進む

脇には笹の葉やアカエゾマツ、紫八汐、白樺など様々な草花、高山植物が自生し、あちこちで鶯のさえずりが聞こえます。そのさえずりさえ、すべて個性があるように聞こえます。この湿原に続く木道も、ただ歩くだけになってしまいがちですが、花の名前や、由来、そして考えさせられる自然に関するクイズなど、いろんな知識をもって楽しませてくれるのもガイドさんと行くトレッキングの魅力です。そして湿原が目の前に広がります。

この一面の湿原の中には、「池塘」と呼ばれる泥炭層にできる池沼が存在します。(深く大きな水たまりのようなもの)川や海から流れてきた水ではなく、雨水や雪解け水などの天水のみで維持されいてるため、その場所独自の生命連鎖が育まれていて、その場所で生まれたヤゴはそこで成虫、トンボとなり、そこで卵を産み、そこで一生を終えます。それはすべて必然で、まるで小さな、けれど完成された世界を見ているような気持ちになります。

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湿原内にある池塘。雨水だけでできた沼池。沼底まで見えるほどの透明度。

そもそもこの神仙沼湿原はどうしてできたのでしょうか。
はるか昔にチセヌプリ(目の前の山)が崩れ、その台地上に形成されたため、標高765メートルの高地に位置してます。
冷涼な気候のため、植物の遺骸は分解されずに大量に泥炭が蓄積して水面よりも高くなっています(高層湿原と言います)。
涵養(かんよう=しみこむこと)されずにたまった水は、一つ一つの池塘でその水面の高さが違うのがみられると思います。

Coyote - mountain trekking guide

長沼から望めば、はるか昔に山が崩れた様子がわかります

ちなみに泥炭は1年で約1ミリという速度で蓄積されるそうです。神仙沼の泥炭層は約1.4メートル、単純計算でも1400年前から形成されたという歴史を感じることができます。1400年前にも、この場所は存在し、大きな人工的建造物があまりない景観はさほど今と変わらなかったのかと考えると、大変感慨深かったです。

湿原の中の木道を歩くと神仙沼が見えてきます。共和町の町花であるミツガシワの群生が沼のふちに自生し、沼の水面は風がやむとまるで鏡のようにしん、と周りの景色を映し出します。ベンチに腰掛け、じっと耳を澄ますと、大地の微かなうなりのような音が聞こえ、遠くで鳥のさえずりが聞こえ、水面をルリイトトンボがその鮮やかなメタリックブルーの体をミツガシワの葉に休めます。人の気配がなくなると申し合わせたように蛙が鳴き出したりするのだとガイドさんがおっしゃっていました。こんなに穏やかな気持ちにさせてくれる神仙沼はその名前に負けない、どこかスピリチュアルにすら感じるパワーが漲っています。

沼の反対側には、展望台があり、そこでは日本海が望め、綺麗に晴れていれば遠くに積丹半島、泊原発、神恵内方面が一望できます。

Coyote - mountain trekking guide

沼に群生するミツガシワ。(共和町の町花。白い星型の可憐な花を咲かせます)

ツアーを終えて

午前中のツアーでしたが、大変すがすがしく、トレッキングに対するイメージが変わりました。ただ歩くだけ、と思っていたトレッキングですが、ネイチャーガイドさんと共にするだけで、知識がまず増えます。そして教えてもらうだけでなく、考えさせてくれるのも大変楽しく、記憶に残るのです。なぜだろう、という好奇心に対して明確な答えも得られるので、まさに「学び」です。ガイドさんと行く意味は大きくそこにあるように思いました。

初めてのトレッキングは、まずはガイドさんと共に体験されるのをお勧めします。季節によって咲く花も違い、飛び交う虫も違う。一度行くと、違う時期にまたもう一度ガイドさんに案内してもらいたい、と強く思える、そんなツアーでした。

体力レベルや希望に合わせてツアーを組んでくれます。

料金やメニュー等は公式サイトからどうぞ。


マウンテンガイド コヨーテ

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TEL: 0136-23-4555(8:00~21:00) FAX: 0136-55-8030