有島記念館のブックカフェ

本を読みながら静かな空間で美味しい高野珈琲はいかがですか

本当は教えたくない素敵なブックカフェ

カラリと晴れたある夏の日。澄み切った青空と緑がまぶしく、整備された庭と、赤れんがに落ちる木漏れ日が絵はがきのようなシーンを作る有島記念館にやってきました。ここ、有島記念館は、後志のミュージアムをめぐるミュージアムロードの中の施設のひとつで、大正期の作家・有島武郎の人と作品、武郎が所有した農場の足跡を紹介しているニセコ町にある記念館です。

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有島記念館の紹介はまた別の機会にするとして、今回はこの館内に併設されたブックカフェのご紹介です。広々とした館内1階。光が降り注ぎ、芝生の緑と羊蹄山、ニセコ連山が遠くに見渡せる大きな窓が印象的です。木のぬくもりが感じられるテーブルと椅子が並び、静かな時間が流れています。カウンター近くには、ニセコにゆかりのある作家の書籍が並び、シンプルで開放感のあるスペースになっています。

このスペースに、同じ有島地区にあるニセコの名店、「高野珈琲店」が昨年から開設しています。コンセプトとしては、「様々な雑誌や書籍を快適に読んでもらうため」のスペースです。活字の世界に入ってしまうと、没頭してしまう・・・そんな方にはもってこいの空間です。だってそこには読書をするには最適の条件:おいしいコーヒー、静かな時間、なごむスペース そしてwi-fi があるんですもの。

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「たいして宣伝してないもので、まだまだこの有様ですよ」と笑いながらコーヒーを入れてくれるご主人。見渡すとお客さんは私だけ。もちろん人々にもっと認知され、たくさんの人が集うブックカフェを想像すると、それは空間が活きることにつながる・・・という想いと同時に、この静けさと誰もいない空間に最高の贅沢を感じ、複雑な気持ちにもなります。女の子のおしゃべりも、子供たちの笑い声も、きっと、雑踏として空間に馴染むのも、ブックカフェのよさかもしれません。

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もしも私が物書きだったら。お気に入りの小説と、パソコンを持ち込んで文を書き、おいしいコーヒーをすすって、一息し、アイデアが煮詰まったら、大きな窓に映る景色を眺め、持ってきた小説の何気ないページを開いて活字を追う。一人、また一人とやってくるお客さんにコーヒーを淹れる音と香ばしい匂いを感じながら、きっと、贅沢な1日を過ごせてしまう。

そんな、ブックカフェです。

ちょっとだけ、一人になりたいとき。何かに集中したいとき。物思いにふけりたいとき。本を読みたいとき。何もしたくないとき。ここはそんなお客さんをいい具合にほっといてくれて、おいしいコーヒーで寄り添ってくれる場所であり、子供たちとソフトクリームをほおばりながら絵本を一緒読む。そんな場所でもあるんです。

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メニュー

HOT

コーヒー:R350円/L400円

濃いコーヒー:R400円
カフェオレ:R400円/L450円
チャイ:R400円/L450円

ICE

ICEコーヒー:400円
ICEカフェオレ:450円
ICEチャイ:450円
コーヒー・フロート:500円

焼き菓子(クッキー・ケーキ)250円~
ソフトクリーム(モカ・バニラ・ミックス)各300円

営業日:2016年5月から秋季にかけての営業日は、有島記念館開館日と同じです。※臨時休業などもありますので、詳しくは有島記念館までご確認ください。

営業時間:10:00~16:00(変更になる日もあります。

利用について:ブックカフェコーナーのみ、またはメニューのテイクアウトのみの利用は無料。窓口に「カフェ利用」とお伝えください。

カフェの奥には展望台があるので、階段を上ってパノラマをご覧くださいね!

有島記念館

 〒048-1531
 北海道虻田郡ニセコ町字有島57番地
 TEL (0136)44-3245 FAX (0136)55-8484

・開館時間/午前9時~午後5時(入館は午後 4時30分まで)

・休 館 日 /毎週月曜日及び年末年始 ※ただし5月から9月は無休
   (月曜日が、祝祭日及びその振替休日の時はその翌日)