「ニセコ留学」のすゝめ

冬のニセコは、まるで海外。ちょっと街を歩けば、外国人と出会うことができます。 日本全国から約40名の学生が集いました。

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ニセコ・ルスツ・キロロなどリゾートエリアをはじめ、外国人観光客や外国人住民が多いこの地域ならではの特性を生かし、英語×就業体験×地域交流などができるという国内留学「ニセコ留学」(企画・運営:北海道後志総合振興局)が、この冬も開催されました。

エクスペリエンスニセコでは、冬のニセコで働く学生たちに、ニセコ留学体験を語ってもらいました。

 

① 前原 伶美さん

Reimi In Robata Niseko Naniwatei

職場の皆さんと仕事終わりに、前原さんは左から2番目。

前原さんは、北海道の旬の食材を使用した極上の会席料理を提供する、「炉ばたにせこ浪花亭」で勤務。ホールを担当し、海外からのお客様へコースメニューや料理の説明など、すべて英語で接客していたそう。

ここは外国?

「ニセコのようなインターナショナルな環境があることを知らなかったので、ここは日本なのかと衝撃を受けました。また、世界中からお客様がやってくるため、英語が話せるだけでは不十分だとも感じました。一緒に働いた外国人スタッフも3言語くらい話せる人ばかりだったので、英語+αが求められると思います。」

ドキドキ通訳体験。

「普段はマネージャーが通訳をしていましたが、ある日、インターン先の社長さんとお話していたお客様に呼び止められ、”Can you translate?”と聞かれました。内心ドキドキしつつ”Yes.”と即答した私。幸いにも会話内容はそこまで難しいものではなく、なんとか役割を果たせたかなと思っていました。その日の勤務後、なんとそのお客様はシンガポールのリッツカールトンのオーナーであったことが判明。そんな人の通訳ができたことを誇りに思いましたし、自信にもなりました。」

国内留学

「お客様の9割以上は外国人で、英語を話さざるを得ない環境に身を置くことができます。語学だけでなく、接客やマーケティングについても学ぶことができます。日本国内なので、外貨両替や携帯電話の心配をする必要はなく、費用も安く抑えられるところもオススメです!」

②佐々木 菜那さん

Nana With Friends

同期の仲間と、一番右が佐々木さん。

大学では英語で授業を受けているという佐々木さん。2018年12月にヒラフ坂の高台にオープンしたばかりのコンドミニアムホテルSkye Nisekoで、フロントオフィススタッフとして働いていました。

フロント業務

「フロントの仕事は、チェックイン・チェックアウト、お客様の荷物を運ぶお手伝い、温泉のレセプション業務、宿泊予定のお客様へのウェルカムメールなどです。日本語対応が必要な場合は、通訳を頼まれることもしばしばでした。」

多国籍な職場

「マルチカルチュラルな職場だったので、仕事に対する考え方の違いを知りました。外国人のスタッフは、ワークライフバランスの考え方が浸透しているように感じました。その一方で、日本式の業務のルールは遵守するため、報連相が守られていて、働きやすかったです。ベルのお仕事をしているとご宿泊のお客様とお話ししたり、ホテル内でお会いする機会も多くなるので、顔や名前を覚えていただけた時は、特にうれしいです。 」

全国の学生との出会い

「オフの日は、全国から集まった同期の仲間との交流を楽しみました。同期の存在は、本当に心の支えになりますし、海外や英語など共通の話題で盛り上がったり、いろんな価値観を知ることができて、視野も広がります。また、日本だけど海外のようなニセコだから気がつく日本の良さもあります 。『働く』ことに対する意識も変わるかもしれません。落ち込むことも、楽しいことも色々ありますが、全てが本当にいい経験になるので、応募だけでもしてみてください!」

③ 堀之内 桜さん

Sakura In Musu1

お店で働く堀之内さん。

昨年の夏シーズンにもMūsuで働いていて、ニセコに来るのは2回目という堀之内さん。夏と比べて冬の二セコは、外国人が格段に増えるので、英語力がさらにアップしたそうです。

英語で就業体験

「もともと、海外でのインターンシップに参加したいと考えていました。高校卒業後にフィリピンとカナダで語学留学を経験し、日常会話には自信があったのですが、実際に英語を使って働くことがどんな感じなのか知りたくて、海外インターンシップを考え始めました。ただ、実際に調べてみると短期間で費用がとてもかかり、無給なものが多いと知りました。そんな時に見つけたのがニセコ留学でした。」

冬はオンシーズン

「去年参加した夏シーズンとは比べ物にならないくらい外国人だらけでした。なので、注文を取るときの英語力やウェイトレスとして対応力がとても鍛えられました。少し余裕のあるときはお客様と会話を楽しむこともできました。ニセコは日本でありながら、働く人も観光客も英語が話せればコミュニケーションが成り立ちます。それでも、日本語で注文してくれたり、リゾットをお箸で食べようとトライするお客様がいたり、日本のことが好きな気持ちが伝わってきて、日本人として嬉しくなりました。」

ニセコ語?

「職場ではフランス人のマネージャーやシェフが多いので、日本語も含めて常に三ヶ国語を聞いている状態でした。フランス語は全くわからなかったです。スタッフの一人が、まるで、ニセコ共和国と呼び、公用語は英語と日本語のミックスだと言っていました。まさにその通りだと思います。」

④ 番匠 美友さん

Miyu Snowboard

同期の留学生とのスノーボード、番匠さんは、一番左。

ニセコひらふにあるホテル「木ニセコ」の1階にある、レストラン「杏ダイニング」で接客を担当していた番匠さん。オフの日は、大好きなスノーボードでニセコのパウダースノーを楽しんでいたそうです。

ありがとうの言葉

「朝食ビュッフェのセッティング、ランチの注文をとってサーブする。あとは、バックヤードでは皿洗いなどもしていました。朝食担当のときは、朝が早くて大変でした。外国人のお客様を接客をする中で、食後のお皿を下げようとしたときに、「料理が美味しかったよ、ありがとう」と感謝の言葉を頂いたときは、とてもうれしかったです。」

北海道の大自然の中で

「仕事以外では、大好きなスノーボードを楽しみました。ニセコのパウダースノーは言うまでもなく素晴らしいですが、スキーリゾートで働きながら、ウィンタースポーツも楽しめる環境はすごくよかったです。オフのいいリフレッシュになりました。」

寮生活で

「海外から来ているスタッフの方と同じ寮だったので、1か月間でしたがすごく仲良くなりました。みなさんフレンドリーで、時には、それぞれの土地の料理を作ってふるまってくれたり、リビングに集まってパーティーをしたりもしました。」

これからニセコ留学を考える人へ

「冬のニセコは外国人が多く、外国人との交流が沢山あります。日本にいてこんなにも国際交流ができる場所というのは、なかなか無いと思います。また、北海道の大自然も味わうことができます。そして、大変な事もあるかもしれませんが、多くの経験を積むことができるし、大きく成長できると思います。なので、ぜひ一度冬のニセコを訪れてみて、チャレンジしてみて欲しいと思います。」

Niseko Ryugaku Poster

写真提供:後志総合振興局

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