すでに降雪量5メートル超えに!

今冬の積雪は記録的。クリスマス前なのにすでに降雪量は5メートルを超え、寒冬をもたらすラニーニャ現象も発生中

クリスマス前だというのにすでにニセコエリアでは降雪量が5メートルを超え、ここ数十年でも記録的な大雪となっています。

エクスペリエンスニセコのスノーステーションでも、12月15日からの1週間で、150センチの雪を観測しました。2週間前のレポートですでに総降雪量が205センチを超えています。

降雪量と積雪量

ところでどちらもよく聞く言葉ですが、降雪量と積雪量の違いってご存知ですか?どちらも雪の深さを測るものですが、似ているようで違うのです。

降雪量というのは一定の時間内に”新しく”積もった雪の量を指します。例えばよく天気予報などで、「昨晩から12時間で●●センチ雪が降りました」または「明朝までに●●センチの雪が降るでしょう」という場合は降雪量です。(エクスペリエンスニセコのスノーマンレポートはこちらですね)

一方で、積雪量というのは、自然の状態でのその時の雪の深さを指します。単純に言うと、今ここにどのくらいの雪があるのか、ということです。「ニセコに来ています!今ニセコには●●センチの雪があります。」というのは積雪量を指しているということです。

降り積もったばかりの雪の間には空気が入っており、重さも水の3%~15%くらいしかありません。なので時間が経つにつれて、雪は自分の重さでどんどん縮んでいきます。何もない場所に雪が1メートル降ったとすれば、翌日にはその半分、50センチまで縮んでしまうこともあるのです。この場合、

”降雪量は1メートル、積雪量は50センチ”ということになります。

そこで、ニセコの今シーズン(2017年12月21日現在)の降雪量を他の有名スキーリゾート地と比較してみましょう。

リゾート地2017/18シーズン降雪量
ニセコ(日本)532cm
ウィスラー(カナダ)152cm
シャモニー(フランス)142cm
白馬(日本)140cm
ヴェール(米国)78cm

ニセコ、ダントツです。11月の記録的な大雪からスタートした今シーズン。雪を求めて道内外、また世界中から来られているゲストをはじめ、ここに住む私たちもこの最高のコンディションでのシーズン幕開けにとても驚いています。

この大雪は、ラニーニャ現象の影響もあり、今週末にかけて徐々に天候が回復してもまた再び冬型の気圧配置が強まり、雪の日が続く可能性が高いといわれています。今年は黒松内町で平年の3倍、倶知安町では1.9倍となっています。気温も全国的に平年より低い中、北海道はより低く、平年よりも3.4度ほど下回っています。

Snow Banks Low Res 12 22 17 20

お天気を操ることはできませんが、今季はかなり恵まれたコンディションです。まだまだこれからが冬本番。ニセコならではの上質な雪をベストなコンディションで体験しないのはちょっともったいないですよ。

関連記事:

子どものスキーギアの選び方

ニセコで美味しいお寿司が食べたい

ニセコのアート発信地、注目スポット、SOMOZA